<国際研究チームがシャチに人間の発声をまねさせることに世界で初めて成功したとして2018年1月31日に論文を発表した>(CNN)
南フランスの水族館で飼育されているメスのシャチ、「ウィーキー」が訓練士の真似をして「ハロー」「バイバイ」「ワン、ツー」「エイミー」など複数の言葉が話せるようになったようです。
覚えるのは比較的早く、ほとんどは10回以内の挑戦で習得し、3語については1回で発音できるようになったという。
哺乳類のほとんどは咽頭(いんとう)を使って声を出し、人間の場合は運動機能も使って言葉を話している。これに対してクジラやイルカなどの生物の場合、鼻腔(びくう)で声をだしていることから、ウィーキーのような発生の習得は目覚ましい成果といえる。
野生のシャチは群れで生息し、さまざまな「方言」を持つことが分かっている。なぜそうなったのかについては論議が分かれており、生後習得した能力とする説もあるが、これまでのところ実証はされていなかった。
しかし、今回の研究によって、音声学習説が有力なことがしめされたと研究者は解説している。
ただ、ウィーキーが自分の発した言葉の意味を分かっているとは思えないと研究者は釘を刺す。それでもいつか、言葉の意味を理解させ、人間やクジラ類同士の相互交流にそれを使うことができるかどうかを探る研究ができれば非常に興味深いと話している。
「韓国語を話す」ゾウに注目集まる 韓国(CNN) 2012年11月2日
ソウル(CNN)韓国ソウル郊外の動物園にいるゾウが、人間の言葉に似た音を発するとして話題を呼んでいる。
ソウル郊外にあるエバーランド動物園で飼育されているのは、22歳のアジアゾウ「コシック」。飼育員は2006年、コシックが飼育員の言葉をまねした音を出していることに気付いた。コシックは「こんにちは」「お座り」「いいえ」「良い」といった韓国語の言葉を話すという。飼育員は「信じられない」と驚きを隠さない。
コシックに寄せられる興味は国境を越え、2010年にはオーストリアのウィーン大学から専門家が調査のために来訪。専門家は「(動画投稿サイトの)ユーチューブ上にコシックが話す動画があったが、それが偽物か本物か、判別がつかなかった」と語り、コシックが飼育員の声を復唱する様子を録音、韓国語を母語とする人に判別可能か調査を行った。
ドイツのイェーナ大学の研究者は、「コシックが発音するいくつかの音は、(人間の言葉に)びっくりするほど似ている。特に「良い」という言葉は、飼育員の発音とそっくりだ」と語った。
コシックは、自分の鼻を口に入れて、人間の声のような音を生み出す。この様子は、今週(2012年10月29日の週?)、科学誌「カレントバイオロジー」に発表された。
コシックは1990年生まれで、生後数年でエバーランド動物園に移送された。5~12歳の間には他に仲間のゾウがおらず、接触する相手は人間だけだった。研究者らは、コシックが社会的な絆を持つために、人間の言葉を覚えた可能性があると考えている。
2013年春には動物園の改修工事が終わり、コシックは大きな人気を集めそうだ。
そもそもシャチについても、韓国のゾウさんにしても、生活環境が本来の場所でない、というのもありますが(本来の野生での環境の中では練習することも習得する必要性もなかった、でも水族館・動物園では出来るというのは、人間と近い生活を送っているから、というだけでなく、少なからず仲間がいない、もしくは少ない環境、ストレスからきている、という可能性もゼロではない、というところから。)、「人間の話す言葉を発することができる」というところだけに注目すると・・・できちゃうんですね。。。
韓国のゾウさんのお話は数年前に知っていましたが・・・シャチまでも。
数年前、韓国のゾウさんが人間の言葉を発する、というニュースを知った時には「ゾウさんと話すことも夢ではないのかも」という意味では少し嬉しかったのですが、やはり今のところ言葉を発していても「意味」を理解しているかは不明で、復唱しているだけの可能性が高く、「会話」として成り立つかは不明ですが、私の勝手な想像ではできなくもないような気もしています。
それでも・・・ゾウさんだけでなく、動物が「人間に分かる言葉を発しないから」“こそ”、「可愛い」と思われている方も多いのではないでしょうか。
今、ゾウさんが話せない時には沢山良いことを想像することができます。
可愛いゾウさんだから、きっと聞くこちらにとって「可愛い♡」と感じる言葉を話すだろう、と。
でももし、逆のことも言ったら・・・???
もう「話さないで!黙って!」なんて言うことはできません。(笑)
そう話しかけ続けられたら「無視」することにも限界はあります。
それでも・・・ゾウさんたちと話したいでしょうか?
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