先日国内で新ゾウ舎建設ラッシュ!とお伝えしておりましたが、それと同時に少しずつゾウさんのお部屋だけでなく、生活環境(飼育環境)にも変化が出てきているように感じます。
ゾウさんが元々暮らしている国では、昔から野生のゾウさんか、ゾウ使いさんと一緒に生活しているゾウさんかのどちらかだったと思います。
今はそのゾウ使いさんとゾウさんとの関係性(+歴史・文化)も現代のモラルに合わないとの反発から変化している国も。
国内の動物園で、飼育員さんとゾウさんの関係は、以前は元々暮らしていた国での生活と似た関係(直接飼育に近い)に沿うようにしていた感じがします。(個人的観測です)
そのためか、ゾウさんと飼育員さんの事故は現在より多かったと思います。
それが、最近柵を介して健康状態を見る準間接飼育の動物園が多くなってきているような・・・。
実際先日の円山動物園の新ゾウ舎の設計者は直接飼育ではなく、準間接飼育の方が、ゾウさんにとっても、人間(飼育員さん)にとってもストレスが少ない、という考えをもっているようで、今回の設計も、その他携わった外国のゾウ舎の設計もそのようにされているようです。
そんな記事を色々見ている時に「ゾウファースト」という文字が目に入ってきました。
国内では今までぼっちゾウさん(1頭飼育のゾウさん)が多く、準間接飼育や間接飼育では更に孤独な感じが伝わってくるようでした。
しかし最近では外国からくるゾウさんは基本的に2頭から4頭と複数頭で(仲間と)来日することがほとんどとなりました。
新ゾウ舎建設により、広く、土か砂の地面、水浴びが十分に楽しめるプール、何より仲間がいる生活。
人間との接触が多い環境と、仲間だけが基本の環境。
どちらが良いという根拠となるデータはないと思います。
ゾウさんの気持ちを示すデータはでませんからね。出て欲しいですけど。(笑)
もしかしたら、これからずっと後には、怪我や病気が少なかった、寿命が延びた、子供が沢山産まれた、等と出るかもしれません。
どちらにもメリット・デメリットはあると思います。
どんな環境が「ゾウファースト」といえるでしょうか。
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